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藍の糸染め

藍で糸を染める際には、輪にした糸束を藍がめに浸けたあと数回に分けて絞ります。濡れた糸束は驚くほど大量の藍液を含んでいて、絞り切るには相当の力が必要です。

空気に触れるたびに、糸は茶褐色の藍液の色から薄緑色へ、藍色へと変わっていきます。一瞬で色合いが変化してしまうので目が離せません。

糸に空気を含ませ染め色を均一にするために、絞り切った糸束を土間で幾度も叩きます。叩き終わると藍の色はますます冴えて深まっています。
この作業を、糸が必要な濃さの色に染め上がるまで何度でも繰り返します。

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