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【久留米絣のはじまりのひと】

筑後地域で200年にわたって織られ続けてきた久留米絣。そのはじまりは、江戸時代の終わりに久留米の通外町(とおりほかまち)に生まれた、井上伝という名前の少女だったと言われています。

「久留米絣のルーツは1800年頃、当時12〜3歳だった井上伝(いのうえでん、1788〜1869年)という少女の発案がきっかけだとされています。
色褪せた古着の白い斑点模様に着目した伝は、布を解いて模様の秘密を探りました。その結果、糸を括って藍で染め、織り上げて模様を生み出すことを考案したのです。
伝は生涯にわたり、この技術を多くの人に伝え、久留米絣の普及に寄与しました。」
(久留米絣協同組合webページより)

⁡産地では親しみを込めて「お伝さん」と呼ばれ、今も作り手や絣ファンの話題に上ります。数多くの人に惜しみなく絣の技術を伝えたお伝さん。教えを受けた人は400人を超えるとも言われており、旧久留米藩を中心とした筑後地域全体に久留米絣が広まることとなりました。

4月26日にお伝さんの155回忌の法要が営まれました。その様子は改めてご紹介したいと思います。

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